27年3月28日付での退団を発表した宝塚歌劇団の月組トップ娘役、天紫珠李(あまし・じゅり)が19日、兵庫・宝塚市内で退団会見に臨んだ。

天紫は白のワンピース姿で登場。同時退団するトップ鳳月杏が、この会見に先んじて白のスーツ姿で退団会見を開いており、申し合わせはしていなかったが、「白かなぁ? って思いました」と笑った。

鳳月とは月組のトップコンビとして同時就任。その時から「最後の日まで一緒に舞台を作っていきたいという思いが強くありました。私も一緒に卒業することを目標に頑張ろうと思っておりました」。鳳月の退団が決まった際に、改めて思いを伝え、鳳月からは「最後まで一緒に頑張っていこうね。私たちらしい舞台を続けられるように頑張ろう」という言葉をかけられた。

最も印象に残っている作品については、全国ツアーの「花の業平」を挙げ、「和物の美しい作品で、とても好きだった役のひとつ。宝塚でしかできないお芝居があると思っておりまして、それを全国の皆さんに余すところなく存分に魅力をお届けできたのが印象に残っております」と語った。

11年の宝塚人生の転機については「毎日がターニングポイント」といい、「自分が迷ったときや悩んだときに助けてくださる、月組の方や先生方がいてくださって、こうして宝塚の舞台に立てているのは、自分ひとりの力だけではできなかった。周りの人に恵まれ続けた日々でした」と感謝した。

当初、男役として活動するも娘役に転向したことについては「たまたまその時にいただいた振り付けで女役をさせていただいて、直感で『私はこれがやりたかったんだ』と気がついて、自分の意思で転向しました」。

当時の月組トップ娘役、愛希(まなき)れいかも男役から娘役に転向しており、「愛希さんが近い存在として、同じ組にいてくださったのが、私にとって娘役に転向するにあたって勇気づけていただけるきっかけだった。どういう娘役になりたいかというのは、退団するまで永遠に追求、模索し続けているところではあるんですけども、いろんなお役をして思うのは、私だけにしかできない娘役を追求していきたい」と話した。

天紫は15年、101期生として入団。男役として月組「1789-バスティーユの恋人たち-」で初舞台を踏んだ。月組に配属され、17年、娘役に転向。19年、「夢現無双」新人公演で初ヒロイン、「チェ・ゲバラ」で東上公演初ヒロインを務めた。24年、前月組トップ娘役海乃美月の後を受け、鳳月杏の相手役としてトップ娘役に迎えられた。全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」「Grande TAKARAZUKA 110!」でトップコンビお披露目となった。

退団公演「ルナティック・シアター 天穹のアルテミス」、「レヴュー ロマン ベル エポック」は12月12日に、兵庫・宝塚大劇場で開幕。東京宝塚劇場千秋楽の27年3月28日をもって退団する