今年3月に宝塚歌劇団へ入団した112期生40人が23日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した宙組公演「黒蜥蜴」「Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)」初日で初舞台を踏んだ。

幕開きで40人が正装のはかま姿で口上に臨むと、美雲かなみ、十季星琅(ときせ・ろう)、昴三琴(すばる・みこと)が「小林一三先生の『清く、正しく、美しく』の教えを胸に日々精進してまいります」と誓った。

2部のショーで、「ポッピングキャンディー」をテーマにした色鮮やかな衣装をまとった39人が登場。劇中曲の「Blooming IMPULSE!!」にのり、約4分40秒にわたって、元気いっぱいにラインダンスを披露した。作・演出は竹田悠一郎氏、音楽は高橋恵氏、振り付けは御織ゆみ乃氏、衣装は植村麻衣子氏が担当した。

112期生は3月1日午前に宝塚音楽学校を卒業し、同日午後に劇団で入団式。本名から芸名を得て、約2カ月に及び、稽古を重ねてきた。前日22日に通し舞台稽古を終え、娘役の美雲、男役の十季星、昴の3人が取材対応した。

美雲は幕が開いた瞬間を「緞帳(どんちょう)が開く前から緊張していて、幕が開くとすべてのライトがまぶしくて幸せな気持ちでいっぱい」と振り返り、「最初で最後の宝塚大劇場に立つ同期での舞台を一日一日無駄にすることなく、日々精進してまいりたい」と意気込んだ。

十季琅は「今まで客席で見ていた時とはまったく違った景色で、思っていたよりもライトに照らされていた。自分からも光を放てるくらいのエネルギーを体の底からあふれさせて踊りたい」、昴は「とても広く大きく、その中で踊らせていただいたのがとても気持ちいいなと思いました。大階段に立たせていただく場面もあって、その時に上級生の方々のお姿、らいと、客席が一度に見れてその景色がきれいでした。上級生の方々の後ろ姿も輝いているので追いかけたい」と、あこがれてきた舞台人としての第1歩を喜んだ。

同期とは稽古中もかけ声をかけあってきたという。文化祭のプログラムにも書き込んだ「パワー全開112期」の「パワー」など3種類ほどあり、この日の朝も円陣を組んで「パワー」と気合を入れて通し舞台稽古に臨んだ。美雲はトップの桜木みなとから「いつも楽屋でお会いした時に、笑顔で『おはよう』と返してくださるので、その笑顔で毎日、元気をいただいています。今朝も『頑張ってね』と言っていただきました」と感謝した。

初舞台生は7月5日の宝塚大劇場公演千秋楽まで出演する。