テナーサックスの巨匠として知られる米国のジャズ奏者ソニー・ロリンズさんが25日、東部ニューヨーク州ウッドストックの自宅で死去した。95歳だった。死因は明らかにされていないが、近年は健康上の理由から自宅で過ごしていた。米メディアが報じた。

1930年、ニューヨーク・ハーレム生まれ。10代でサックスを始め、50年代にマイルス・デイビスのバンドに参加。56年に自身の代表作「サキソフォン・コロッサス」を録音し、ジャズ界屈指のサックス奏者としての地位を確立。ジョン・コルトレーンと並ぶテナーサックスの巨人と称された。

活動停止を繰り返しながらも、80代までツアーを続けた。2000年代にグラミー賞を2回受賞。11年にはオバマ大統領(当時)から、米政府が芸術分野で活躍した個人などに贈る最高栄誉の芸術勲章を授与された。

他の代表作に「ビレッジ・バンガードの夜」(57年録音)、「橋」(62年録音)などがある。

◆ジャズサックス奏者の渡辺貞夫の話 ロリンズは、ずっと憧れの存在でした。宇都宮から上京して間もない19歳くらいのころ、初めてレコードを聴き、迫力とユーモアのある演奏に圧倒されて一気にファンになりました。米バークリー音楽院に留学中、ライブへ行くとサックスを吹きながらステージに上がってきたのを覚えています。来日した際に共演しましたが、一緒に演奏できることがとにかくうれしかった。仕方ないとは言え、そうしたミュージシャンがまた一人いなくなってしまい、とても寂しく思います。(共同)