女優福本莉子(25)が、サッカーW杯日本代表が4-0で大勝した、日本時間21日のチュニジア戦を現地で観戦、取材した。中学時代はサッカー部で右サイドハーフとしてプレーした、競技経験者ならではの感想などを、24日までに日刊スポーツの取材で語った。解説者の柿谷曜一朗氏からは「勝利の女神」のお墨付きをもらい、前日練習や試合後は熱心に取材。さらに現地ならではの食事も堪能した。W杯も日本代表戦も、会場で観戦するのは初めてで、会場となったメキシコ訪問も初。初ものずくめとなった旅を振り返った。【取材・構成=高田文太】
◇ ◇ ◇
念願の日本代表戦初観戦は最高峰の舞台、W杯で実現した。日本時間18日に出発した福本は、23日午前6時に帰国すると、その夜にはフジテレビのサッカーW杯関連番組に出演。その直後に、時差ぼけも眠気も忘れて、インタビューで興奮冷めやらぬ口調で語った。
福本 「これが世界のお祭りと言われるW杯なんだ!」って、試合が始まる前から、うれしくて仕方なかったです。試合が始まると4分で鎌田選手がゴール。そこから点が入るたびに盛り上がっていました。現地のメキシコ人の方も「ハポン(ジャパン)」って言って応援してくれて。ウエーブも起きていたので、試合を見ながら、ウエーブがどこにいるか確認して2、3周参加しました(笑い)。
フジテレビの企画で、大好きなサッカーに関する仕事のオファーを初めて受けて、メキシコ行きが実現した。観戦したのは2階席だがメインスタンド中央。両チームのシステムや選手の動きがよく見える“玄人好み”ともいえる席だった。
福本 めちゃくちゃ見やすくて、すごいぜいたくでした。自分が右サイドだったのもありますし、久保選手がケガしていたので、右サイドは特に気にして見ていたかもしれないです。堂安選手、伊東選手の連携は良かったですし、3点目は上田選手の絶妙なパスに、伊東選手がスピードを生かしてゴール。後ろから押されてもバランスを崩さない体幹の強さもすごいです!
競技経験者ならではの視点も「そんなことないですよ」と、謙そんするのは、日本代表のプレーのレベルが高いと知るからこそだ。
試合前日の練習も取材した。公開されたのは冒頭15分のみで、女優だからといって特別扱いはない。1人のジャーナリストだった。
福本 代表選手の練習を見るのも初めてでしたが、雰囲気も良くて、皆さんの表情も明るくて、チーム状態の良さを感じました。
予感的中の格好となり、その練習にもいた、チュニジア戦でピッチサイドリポーターを務めた柿谷氏に、試合後「勝利の女神だね」と、熱心な取材姿勢を含めて認められた。チュニジア戦後も、同い年で以前から注目していたMF中村敬斗らに熱心に取材していた。
サッカーを離れても、新境地を開拓した。試合前夜の“勝負メシ”は、なんと「サボテンステーキのスパイシーいなご乗せ」。見た目も強烈な料理だった。
福本 サボテンは、アロエみたいで「グニュ」っていう食感でした。そこにカリッとしたいなごが乗っていて。最初は「エッ!?」って思いましたが「せっかくメキシコに来たし」と思って、迷いなく食べました。サボテンだけ、いなごだけで食べるよりも、一緒に食べた方がおいしくて、全然いけました! 別の日は市場で、子ヤギ1匹を丸ごと開いて干しているのを見かけ、これも食べました。自分でもビックリ(笑い)。
もちろんサボテンも、いなごも、子ヤギの開きも食べた経験はなかった。それでも振り返ると「どれもおいしかった」と、満面の笑みで話す姿がたくましい。そもそもサッカーも「たくましくなりたい」と始め、プレースタイルは「ガンガン当たって、取りにいってました」と、線の細さ、清純なイメージからは予想外の回答。華麗なパスなどを得意としていたわけではない。体を張ってセカンドボールをキープし、相手のカウンターを防いだり、攻撃の起点になったり“縁の下の力持ち”の役割だった。
現状、今回のW杯を再び現地観戦する予定はない。だが、あの興奮、感動は忘れられない様子だった。
福本 パスポートはいつでも用意しておきます(笑い)。遠藤選手は残念でしたが、町野選手みたいに、いつ呼ばれても大丈夫なように準備はしておきます。
開幕直前のMF遠藤航の負傷離脱には心を痛めたというが、2大会連続で追加招集された町野修斗のように、急なオファーがあっても心の準備はできている。決勝トーナメント進出がかかる、日本時間26日のスウェーデン戦は自宅でテレビ観戦予定。初戦のオランダ戦も、午前4時30分に起床してテレビ観戦し、その後“二度寝”してから、午前11時15分から都内のNHKで行われた、28日放送開始の主演ドラマ「勿忘草(わすれなぐさ)の咲く町で~安曇野診療記~」(日曜午後10時、NHK・BS)の取材会に臨んだ、筋金入りのサッカー好き。今後の日本代表にエールも送った。
福本 これまでW杯ではベスト16が最高。高い壁を越えたところ、できれば決勝まで進むところを見てみたいです。でも何よりも、これ以上、ケガなく終わることを願っています。
“勝利の女神”を通り越して“日本代表の母”のような、親心に近い感覚で見守っている。福本にとっては、心地よい寝不足の毎日が続くことになりそうだ。
◆福本莉子(ふくもと・りこ)2000年(平12)11月25日、大阪府生まれ。中学時代は「たくましくなりたい」「先輩が優しい」と女子校でサッカー部に所属。ポジションは右サイドハーフのMF。高校1年時の16年「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ・集英社賞(セブンティーン賞)受賞し、芸能界入り。23年日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。今月28日放送開始のドラマ「勿忘草(わすれなぐさ)の咲く町で~安曇野診療記~」で主演。趣味は茶道、料理。156センチ。



