評論家で編集者、タレント、コラムニストの山田五郎さん(やまだ・ごろう、本名武田正彦=たけだ・まさひこ)が亡くなったことが22日、分かった。67歳だった。山田さんは14日に亡くなり、葬儀・告別式は終えているという。

山田さんは、21年から美術を対話的に掘り下げるYouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」をスタートさせ、西洋美術や歴史を、軽快なトークと緻密(ちみつ)な分析で解説。闘病中も配信を続け、チャンネル登録者数78万人超の大ヒットコンテンツと育て上げた。

番組の斬新さ、面白さが評価され、昨年7月、映像や書籍などで優秀な実績をあげた人に贈られる賞「第17回 伊丹十三賞」を受賞した。

同年10月の授賞式の際には「最初は『こんなことやって何になるんだ』と思ったが(登録者数が)100人もいかないところから始まって今は70万人を超えた。70万は(編集長をした)雑誌でも達成したことのない数字」とあいさつ。

体調については「抗がん剤治療をしていますが飯も食えています。がんでやせましたが、受賞を知ってうれしくて食が進んで太った。1回、体重が10キロ落ちたが、この1カ月で3キロ増えて今は63・8キロ。このモーニングを着るのは娘の結婚式以来。ぶかぶかだったのがまた腹が出てきたくらいの体調です」と笑顔で話していた。

◆山田五郎(やまだ・ごろう、本名武田正彦=たけだ・まさひこ)1958年(昭33)12月5日生まれ、東京都出身。上智大文学部卒業後、講談社に入社。編集者として「ホットドッグ・プレス」「ソフィア」「チェックメイト」「TOKYO1週間」などを担当。91年にテレビ朝日系「タモリ倶楽部」の出演をきっかけにフジテレビ系「タモリのボキャブラ天国」やテレビ東京系「出没!アド街ック天国」などさまざまな番組に出演。また、時計、西洋美術などの評論家やコラムニストなど幅広い分野で活躍。