フリーアナウンサー古舘伊知郎は19日、TBS系「ゴゴスマ」(月~金曜午後1時55分)に生出演。この日、所属事務所によって訃報(ふほう)が公表された、女優で文筆家としても活動した岸惠子(きし・けいこ)さんとの思い出を振り返った。

映画「君の名は」などの作品で知られる岸さんについてこの日、所属事務所の公式サイトで、8月7日に老衰のため亡くなったことが発表された。93歳。葬儀は、故人の遺志で近親者のみで営まれた。番組では、冒頭で岸さんの訃報を速報し、生前の岸さんの活動を伝えた。

古舘は、MCのフリーアナウンサー石井亮次に「共演のご経験があるということですけれども」と話しかけられた古舘は「昔、僕がNHKの番組をやらせてもらっている時に、番組を気に入って、よく出てくださったんですよ」と振り返り、「そういう時に、いろんな話をさせていただいたのを思い出しますけどね」と、つぶやくように語った。

また「岸惠子さんはいろんな顔があって、もちろん女優で『君の名は』『真知子巻き』と、いろいろ連想されるんですが、同時に『元祖・国際派女優』といわれた方でもあった」と言及。岸さんは、56年の日仏合作映画「忘れえぬ慕情」への出演をきっかけに、57年に仏人監督イブ・シャンピさん(61歳で死去)と結婚して渡仏し、日本とヨーロッパを行き来しながらさまざまな活動をしてきたことで知られ、「有名な話ですが、フランスと日本を行き来してお仕事をされている時に、NHKの番組に出てくださった」とも口にした。

その上で、「岸惠子さん、すごいなと思ったのは、ジャーナリストの面も持っていらっしゃった」とも指摘。「1985年に、今のウクライナのチェルノブイリ(現チョルノービリ)の原発が爆発して、それが隣国のベラルーシにも放射線が行って、多大な苦しみを味わっている住民の方を、ベラルーシに入って取材をされてエッセーとしてまとめた『ベラルーシの林檎(りんご)』という本が、かなり1990年代に話題になりました」と振り返った。

「放射線の被害を受けながらも、たわわに実ったりんごを見た、ということでタイトルがついているんですが、本当に理不尽なことで幸せが破壊されていく人たちに寄り添って、取材をされている。(訃報を受けて)いろんな面を持っていらっしゃったんだなと、あらためて思いましたね」と、しのんだ。