藤原季節(33=石神井スポーツ)が、NHK連続テレビ小説「風、薫る」(月~土曜午前8時)に出演している中、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4回戦で、プロボクシングのリングに立ち、松村航(26=FUNABASHI E-BOX)に1回2分6秒TKO負けした。

藤原は試合後、囲み取材に応じ「本当に厳しい世界です。最後、何のパンチで倒れたか覚えていない。1回で終わってしまって、ショックです」と悔しさを吐露。後頭部を激しく打ったが「全く、問題なく…残念です」と答えた。松村のパンチについては「倒れた瞬間、痛みも何もない。気持ち良かった」と語った。

10キロの減量に挑み、8月31日の前日計量を55・34キロでクリアした藤原はこの日、TBS系で3月に放送、U-NEXTで配信された「ちるらん 新撰組鎮魂歌」の」Tシャツを着てリングイン。主演の山田裕貴(36)が「『ちるらん』のために作ってくれた」(藤原)大切なTシャツで思いを背負った。さらに、ボクシングパンツには、27年3月公開予定の主演映画「赤土に眠る」(金子雅和監督)のタイトルを入れた。

1回10秒過ぎに、オーソドックス(右構え)の藤原は、サウスポーの松村に右を放っていった。松村の左方向に回り、左の直撃を食わないよう、対策の跡をのぞかせた。35秒過ぎには左右の連打を繰り出した。ただ、1分50秒過ぎに、松村の赤コーナー付近で連打を浴び、交代すると、畳みかけられ、ニュートラルコーナー付近で痛烈な左を浴び、沈んだ。レフェリーは、ノーカウントで試合を止めた。

藤原は「いつもの練習と違った。松村選手の気持ちが強かった。差が出たかも知れない。僕も強かったけれど。ボディが結構、効いていた。狙ってきていた」と振り返った。さらに「四角のリングに囲まれて、全く逃げ場のない、止まらない状況の中で観客に囲まれて戦った。恐怖の世界」と恐怖もあったと語った。「もうちょっと、やりたかった。立ち上がれたら、続行できると思ったけれど…いやぁ、悔しい」と口にした。

今後について聞かれると「全く甘くない世界。役者を普段やっていて、全く冷やかすつもりでリングに上がっていない。本当に勝つつもりでリングに上がった。悔しい。少し、時間をかけて考えます」と答えた。

◆藤原季節(ふじわら・きせつ)1993年(平5)1月18日、北海道生まれ。14年の映画「人狼ゲーム ビーストサイド」(熊坂出監督)で本格的に活動を開始。16年「ライチ☆光クラブ」(内藤瑛亮監督)18年「止められるか、俺たちを」(白石和彌監督)21年「のさりの島」(山本起也監督)23年「東京ランドマーク」(林知亜季監督)など出演作多数。「佐々木、イン、マイマイン」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、TAMA映画賞最優秀新進男優賞。