歌手近藤真彦(62)が26日放送のカンテレ「おかべろ」(土曜午後2時28分=関西地区)に出演。“歌謡界の女王”美空ひばりさんを「オバサン」呼ばわりしたという“伝説”について語った。

番組では、10代の頃からアイドルとして人気を誇った近藤にまつわる、豪快な“伝説”を特集。ひばりさんを「オバサン」呼ばわりしたという有名なエピソードについて、改めて語った。

近藤によると、ひばりさんと歌番組で共演する機会があった際、「当時忙しい歌手の人って、代わりの仮のボーカルの人がいたんです。一番初めての音合わせの時って、仮ボーカルの人が歌って、次にカメリハ、ランスルー、本番。忙しい人はカメリハからしか入ってこないんですよ。僕は最初からいるんで」と、近藤は最初の音合わせから参加していた。

すると、「1人の方が歌って、セリフを言いながらポロポロ泣いて。『悲しい酒』っていう歌なんですよ。ボロボロ泣いてて。その時、近くにいたマネジャーに『ヤバッ、あのオバサン、めっちゃ歌上手いね』って言ったの。そしたらご本人だったの」と回顧。「(ひばりさん本人が)朝イチから来るとは思ってない。しかも本当に私服で来られてて…」と、ひばりさん本人だとは気づかなかったという。

この時の近藤の発言を、近くにいたスタッフが聞いており、「それを永六輔さんに言っちゃった。永さんと黒柳(徹子)さんって仲がいいんですよ。『近藤真彦がこんなこと言ってたんだよ、黒柳さん』って。黒柳さんに伝わったら、もう終わりじゃないですか。それで全国区になっちゃった」と広く知れ渡ってしまったという。

その後、この発言はひばりさん本人にも伝わり、「『ちょっといらっしゃい』って言われて…」と楽屋に呼び出された。すると、「(ひばりさんは)『本当にうれしかったわ』って言って。『最近、人に歌がうまいって言われたことがなかった』って。たぶん小さい頃は言われていたけど、大人になってうまいのは当たり前だし、失礼じゃないですか。でも、いち15、6の少年が『うまい』って言ったことに対して喜んでくれて…」。喜んだひばりさんは近藤に弁当をごちそうし、祖母あてにサインも書いてくれたという。

近藤が楽屋に呼び出されたことに戦々恐々としていた事務所スタッフには、「弁当ごちそうになってサインもらってきたら、『お前、何やってんだ』って」と驚かれたという。

これを機に、近藤はひばりさんと親しくなり、「それからもう、すごくお付き合いさせていただいて、コンサートに来ていただいたり…」と懐かしんでいた。