大友康平(53)が“晴れて”ハウンドドッグとしてステージに立つ。大友は12日、東京・渋谷のO-WESTで、5月に発売したアルバム「HOUND

 DOG

 ULTIMATE

 BEST」の購入者を対象として限定ライブを行う。同アルバムは大友率いるハウンドドッグの代表曲14曲を再録音したもので、ライブもヒット曲連発の内容で、来年3月に迎える30周年に弾みをつける。

 大友は06年8月に前所属事務所からコンサート出演義務違反などで損害賠償を求める訴えを起こされた。05年に同事務所を離れた大友も名誉棄損などで反訴した。約3年の法廷闘争は5月に東京高裁で結審した。大友は前事務所に無断で個人活動をした点など部分的に敗訴した。一方の前事務所は高裁に控訴を棄却され、訴訟費用の9割負担を命じられるなど、判決は大友優位だった。

 07年12月には大友自身が証人として法廷に立ち、出演義務を怠ったとされたコンサートツアーは正式に決まっていなかった点などを主張。意に反してバンド解散を薦める前事務所とのやりとりを明かした。判決でも前事務所がメンバーを巻き込み、解散計画を進めていたことを認めている。

 メンバーとの対立もあり、06年からハウンドドッグは大友1人となり、ライブはサポートメンバーで行われている。孤軍奮闘は続くが、久しぶりにステージに集中する環境が戻ってきた。

 [2009年7月12日9時3分

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