俳優内野聖陽(42)女優一路真輝(46)夫妻が、離婚協議を進めていることが2日、分かった。早ければ内野の仕事が一段落する今月末にも、都内の区役所に離婚届が提出されるとみられる。2人を知る関係者によると、仕事中心の生活を送ってきた内野が家庭をかえりみることは少なく、一路は幼い娘がいながら別居してまで仕事を優先する内野に、家族の絆を感じられなかったという。今年に入り、2人の間には離婚の2文字が定着していた。

 2人の別居が報じられたのが昨年2月。それから1年余りが経過したが、2人の関係は修復するきざしを全く見せないまま離婚を迎えることになりそうだ。

 2人は06年7月に結婚し、間もなく女児をもうけた。関係者によると、内野は、子どもが生まれた後も、愛の巣であるはずの都内の自宅に戻っても、仕事が頭から離れない日々が続いたという。内野は家族との触れ合いの時間をほとんど持たなかったようだ。別居報道もそんな最中のことで、理由も仕事に集中するためだった。

 一路も仕事に貪欲な内野の姿に、当初は一定の理解を示していた。だが、かわいい娘と過ごす時間より、別居してまで仕事を優先する姿は、消えてしまったと感じる自分への愛以上に耐え難かったようだ。ただ、一路は、娘から父親をなくしてしまうことを避けたいと、なかなか離婚には踏み切れなかったとみられる。

 離婚を決定的にした大きな要因の1つは、昨年9月の写真週刊誌による、内野の40代の人妻との不倫、飲酒運転疑惑報道だ。内野は同報道に、所属する文学座のホームページでコメントを掲載した。「軽率な行動が原因で、関係各社の皆さま、そして、私を応援してくださるファンの皆さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけ致しましたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

 当時、内野は所属する文学座を通じ、同誌に掲載された人妻との“ラブシーン”は認めたものの、男女関係や飲酒運転疑惑は否定した。ただ、内野自身は同HPで「軽率な行動」とするだけで、飲酒運転疑惑の詳細には全く触れていなかった。

 一路は当初、この騒動に「信じている」と周囲に語っていた。だが、関係者によると、それは周囲に心配をかけない配慮だったという。いつまでも疑惑をきちんと自分の口で説明しない内野に対し、不信感が日々募っていったという。

 内野も騒動後、妻子の待つ家に戻ることはなく、家族との関係修復に向けた動きもなかった。娘のために耐えていた一路も背中を押される形となり、今年に入って離婚を決意したようだ。関係者によると、2人に修復の見込みはないようだ。

 内野は現在、TBS系ドラマ「JIN-仁-」の収録中だ。早ければ、収録が終わる今月末か、放送終了後の6月下旬にも離婚届が提出されるとみられる。

 ◆内野聖陽(うちの・まさあき)本名同じ。1968年(昭43)9月16日、神奈川県生まれ。早大政経学部卒。文学座に入団し舞台を中心に活動し、93年のNHK「街角」でドラマデビュー。96年に朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」、98年の大河ドラマ「徳川慶喜」に出演し、07年「風林火山」では山本勘助役で主演。09年にはTBS系ドラマ「JIN-仁-」で坂本龍馬役でも人気を得て、4月スタートの同作完結編に出演中。血液型AB。

 ◆一路真輝(いちろ・まき)本名内野いづみ。1965年(昭40)1月9日、名古屋市生まれ。80年宝塚音楽学校に入学し、82年に初舞台。歌唱力と甘いマスクで人気を集め、93年に雪組男役トップに。96年に退団後、舞台「娘よ」やドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などに出演。06年に結婚、出産し、芸能活動を一時休止。10年3月にコンサートで復帰。同年12月にはミュージカル「アンナ・カレーニナ」で舞台にも復帰。165センチ。血液型B。