北海道土産の定番として人気の菓子「白い恋人」を製造販売する石屋製菓(札幌市)は28日、菓子「面白い恋人」の販売で商標権を侵害されたとして、販売元の「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」と親会社の吉本興業(ともに大阪市)など3社を札幌地裁に提訴した。販売差し止めや商品の破棄などを求めている。
「面白い恋人」は昨年7月に大阪市などで販売が開始された、みたらし味のゴーフレット。発売以来、口コミで人気が広がり、発売1年ほどで関西を代表するお土産に成長した。石屋製菓の代理人弁護士によると、大阪市内の吉本興業のグッズ販売店や、JRの京都、新大阪、新神戸各駅のほか、関西国際空港、東京都内の物産店などでも扱っているという。
石屋製菓側は、白を基調に青や金色を配した「面白い恋人」のパッケージが「白い恋人」に類似していることや、商品名がほぼ同じことを指摘した上で「長年築き上げてきたブランドにただ乗りし、不当な利益を追求せんとする姿勢、商道徳・コンプライアンスの欠落は厳しく断罪されるべき」と主張。同社の島田俊平社長も会見で「短期間で販売を終えると思ったが、東京でも売られ、見過ごせなくなった。悪乗りが過ぎ、全然面白くない」と切り捨てた。今後、損害賠償も求める方針という。
一方、“本家”からの強烈なツッコミを受けた形の吉本興業側は「突然の提訴で驚いている。訴状を見て適切に対応する」とコメント。訴訟の行方が注目される。
◆白い恋人
石屋製菓が1976年(昭51)から発売している、薄いクッキーでチョコレートをはさんだ焼き菓子。北海道土産の定番として全国的に知られ、昨年度の売上高は約72億円。また、海外からの観光客にも知名度は高く、外国人による売り上げは年間20億円を超えるとされる。




