気象庁は17日、仙台や名古屋、大阪、広島、福岡各市と東京都心など九州から東北の広範囲で黄砂を観測したと明らかにした。水平方向で見通しが利く距離「視程」はほとんどが10キロ以上だが、10キロ未満となった場所もあった。北日本から西日本で18日にかけて飛来が見込まれており、注意を呼びかけている。

気象庁によると、屋外では洗濯物や車に黄砂が付着するなどの影響が予想される。場所によって視程が5キロ未満となり、航空機の離着陸など交通への影響が出る恐れもある。

今回の黄砂はユーラシア大陸のゴビ砂漠周辺で13日、低気圧などの強い風によって砂が巻き上げられ、上空の風で日本付近まで運ばれたとみられる。(共同)