米コロンビア大は29日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザでの戦闘に反対し、大学の敷地にテントを設営して占拠するデモ参加者の学生らを停学処分にした。米メディアが伝えた。

シャフィク学長は処分に先立ち、安全上の理由などからテントの撤去を改めて要求していた。

テントで泊まり込む「キャンプ」デモは全米の大学に広がっている。テキサス大オースティン校では29日に警官隊がテントを撤去し、反発するデモ隊と対峙(たいじ)。催涙スプレーを使うなどして数十人を逮捕した。

コロンビア大の学生らは17日にデモを開始。18日には100人以上が警察に逮捕されたが、その後もテントでの占拠を継続し、大学側に資産運用でイスラエル政府と取引する企業に投資しないよう求めている。

シャフィク氏は29日の声明で投資の見直しを否定し「残念ながら学生らとの合意に至らなかった」と述べた。(共同)