自民党の杉田水脈衆院議員(比例中国)は19日までに、杉田氏の言動を問題視し公式行事に招かないよう山口市に求めた市民団体に対し、X(旧ツイッター)で挑発とも受け取れる投稿をした。「安倍晋三元首相の国葬や県民葬に反対していた心ない“市民団体”に非難されるのは、むしろ名誉なこと」と書き込んだ。投稿は13日付。

杉田氏は昨年、アイヌなどへの差別的言動により法務当局から人権侵犯認定された。市民団体「総がかり行動山口地区実行委員会」は、山口市で1月に開かれた「二十歳のつどい」に来賓で招かれた杉田氏の出席と式での発言を問題視。11日に記者会見し、今後招待しないよう市に求めた。

杉田氏は、民族差別をあおる「ネット右翼」と呼ばれる層の支持が厚い。ネット右翼の多くは故安倍氏に好意的傾向があるとされる。投稿には、国葬反対派への嫌悪感を示し、こうした層の歓心を買う狙いがあるとみられる。

杉田氏は「こんな団体の対応をしなければならなかった市の職員の方々に申し訳なく思います」とも記した。(共同)