国連総会は4日、世界各地の実際の面積を正確に反映した地図の採用を加盟国に促す決議案を賛成多数で採択した。日本でも広く使われる「メルカトル図法」の地図は、アフリカ大陸など赤道に近い低緯度の地域が相対的に小さく見えるため「不均衡な世界観」を固定化させるとしている。

決議案はアフリカ諸国などが共同提出し、日本を含む164カ国が賛成した。米国が唯一反対し、ウクライナなど6カ国は棄権した。総会決議に法的拘束力はない。

16世紀に航海用に考案され、後に普及したメルカトル図法の地図は緯線・経線が直角に交わり、一定の方角を保つ航海に適する一方、面積にゆがみが生じる。実際にはデンマークの自治領グリーンランドの14倍も大きいアフリカがほぼ同じ大きさで示される。

決議案は、実際の面積比を反映した「イコールアース図法」が正確な地図表現の「適切な選択肢」だとし、加盟国や国際機関に採用を奨励。

米国は、決議案がアフリカへの賠償に触れていることなどを念頭に「急進的なイデオロギー」と結び付いていると主張。決議案の提出を主導した西アフリカ・トーゴのドゥセ外相は採択後「アフリカと世界にとって歴史的な瞬間だ」と述べた。(共同)