JR九州は14日、架線損傷などの影響で見合わせていた九州新幹線の熊本-鹿児島中央間の運行を始発から再開した。13日は点検のため同区間で終日運転を見合わせていたが、安全確認が完了した。既に復旧していた博多-熊本間と合わせ、全線で再開した。JR九州によると、パンタグラフの部品がなくなった列車が線路を走行したことで、架線の設備が複数損傷したとみられるという。

パンタグラフの部品は「すり板」と呼ばれる架線と接する部分で、熊本-新八代間で一部が見つかった。すり板は9月25日に交換したもので、今月10日の検査で異常は見られなかった。

鹿児島中央駅では14日早朝、始発列車の指定席が満席となり、利用客が続々と改札を通っていた。鹿児島市の会社員笹原健治さん(63)は、前日から妻と長崎で2泊する予定だったといい、「娘が復興割でホテルを予約してくれて、楽しみにしていた。1泊にはなったが、朝から行けてよかった」と安心した様子だった。

出張先の鹿児島から博多駅に戻るという会社員江崎政義さん(56)は「昨日は昼から駅で待っていた。高速バスなど別の手段も考えていたが、始発で帰れてよかった」と笑顔を見せた。

同社は今回のトラブルと7月の熊本地震に関連はないとしている。

JR九州によると、12日夜、列車のパンタグラフの部品がなくなっていることが判明。13日には熊本-新八代間で架線の異常が見つかった。(共同)