衝撃の陥没事故から一転、新たな受験生の「聖地」誕生の予感だ! 11月8日に博多駅前の大規模な陥没発生で店の前が断崖絶壁となり休業していた「セブン-イレブン博多駅前通店」が今日20日、再オープンする。

 営業再開を前にした19日、同店の■我(つるが)敏彦オーナー(68)が会見を開き「もう1度、気持ちを引き締めて、陥没でも『落ちなかったセブン-イレブン』として頑張りたい。売り上げも落ちないようにしたい」。「落ちなかった」店として新たな1歩を踏み出すことを誓った。

 この日は思わぬ来客もあった。福岡美容専門学校の生徒2人らが訪れ、パネルを贈呈された。来年、国家試験を控えている2年生全員400人が手に「キットカット」を掲げている集合写真だった。実は陥没事故発生後の今月5日。校内コンクールが行われた日に同店から全校生徒800人分の弁当が届けられた。

 福留沙也さん(20)は「大変なときに快く注文を受けてもらい、弁当を届けてもらった上に『キッと勝つ』の意味が込められたキットカットをオーナーさんがサプライズで届けてくれたんです」。生徒の国家試験の合格を祈願して届けられた「落ちなかった」店からのプレゼント。■我オーナーの粋な計らいだった。石滝大志さん(20)は「絶対に国家試験に合格します」と気持ちを引き締めた。

 今後は大規模陥没でも落ちなかった同店の商品が「落ちないグッズ」として注目される? 受験生には心強い「聖地」となるに違いない。【浦田由紀夫】

※■は雨カンムリに鶴