デビュー以来、29連勝中の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が毎月のように通う地元のラーメン店「陣屋」(名古屋市北区)では2日、30連勝を期待し、各種ラーメンを300円値引きする特別サービスを実施した。将棋ファンや地元の人たちの行列ができ、最大で約1時間待ちも。約300食を用意したが、ほぼ完売になった。

 同店から徒歩で約10分の場所に将棋教室を構える師匠の杉本昌隆七段(48)に、中学1年のころに連れてこられたのがきっかけ。麺好きの藤井四段がいつも頼むのは「大盛チャーシューらあめん」(930円)で、メンマを師匠のチャーシューと交換してスープまで飲み干す。

 店は川浦勝さん(75)と妻節子さん(74)が切り盛りする。節子さんは「ラーメンに入れる肉がなくなりそう。ぜひ節目の30連勝を達成してほしい」とエールを送った。

 「大盛チャーシューらあめん」を注文した名古屋市の会社員後藤咲音さん(24)は「あっさりとして麺にコシがあっておいしい。30連勝を応援する気持ちを込めて同じメニューを頼みました」と笑顔を見せた。特別サービスは3日も実施する。