将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が2日、初黒星を喫した。東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)に敗れた。昨年10月1日のプロデビュー以来負けなしで、6月26日に自身が達成した最多連勝記録は29で止まった。同時に今期のこの棋戦でのタイトル戦挑戦権を失った。

 デビュー以来、初の日曜対局。入り待ちのファン約100人が詰めかけ、警備員が3人も配備された。同所では過去に例のない厳戒態勢の中、午前10時に対局は始まった。

 午前中から駒がぶつかり、一手の油断も許されない厳しい展開になった。最後は佐々木の気力あふれる指し回しに屈した。

 仕切り直しとなる次局は7月6日、大阪市の関西将棋会館で行われる順位戦C級2組で中田功七段(49)と戦う。