東京都の小池百合子知事は5日、都庁で夏季デフリンピック(トルコ・サムスン市=18~30日)に出場する東京選出選手団から表敬を受けた。小池氏は「ようこそ東京都庁へ」と手話で歓迎。その後は手話通訳を通して「ダイバーシティーへ、障害者の方々がスポーツをしやすい環境をつくりたい」と続けた。

 卓球に出場する亀沢理穂(26)は「デフスポーツの認知度はまだまだ厳しい環境ですが、広められるようメダルを取って来たい」と小池知事に向け誓った。

 デフリンピックとは聴覚障害者が出場し、4年に1度行われる世界最高峰の競技大会。1924年(大13)にフランスで初開催され、パラリンピックの発祥である48年の「ストーク・マンデビル競技大会」より歴史が古い。パラリンピックには聴覚障害者の競技種目はない。なお、国際オリンピック委員会が「オリンピック」の名称使用を許可しているのは他に、知的障害者の「スペシャルオリンピックス」がある。

 今回のサムスン大会は109の国と地域が参加。参加選手は約4500人で、日本選手団は108人(男74人、女34人)。全21競技が実施されるが、日本は陸上、バドミントン、ビーチバレーボール、自転車、サッカー、空手、マウンテンバイク、水泳、卓球、テニス、バレーボールの11競技に参加する。

 前回は13年ソフィア(ブルガリア)大会で金2、銀10、銅9のメダルを獲得。冬季大会もあり15年ハンティマンシースク(ロシア)大会では金3、銀1、銅1のメダルを獲得した。