公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が6日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級2組で中田功七段(49)を破った。2日に初黒星を喫し、連勝が「29」でストップして以来、初めての対局を逆転勝利し、公式戦通算30勝目を挙げた。

 ◆穴熊囲い 矢倉、美濃などと同様、将棋の囲い方の1つ。端の香車を1段上げ、その下に玉を入れ、金銀で守る。囲いが完成するまで手数は要するが、最も堅いと言われている。もともと振り飛車側の囲いとして、江戸時代から存在していた。プロの評価は低かったが、1970年代に故大内延介(おおうち・のぶゆき)九段がその優秀さを証明。その後、田中寅彦九段らによって、対振り飛車で居飛車側が穴熊に囲う「居飛車穴熊(通称「イビアナ」)」が整備された。