“時の人”の来館に、協会重鎮らも色めき立った?

 将棋の藤井聡太四段が名古屋場所4日目を観戦した。升席に座る前に、協会幹部が詰める役員室に、あいさつのために立ち寄った。迎え入れたのは八角理事長(元横綱北勝海)や理事のお歴々。14歳の入室に、さながら将棋ファンの集いの場? になったようだ。

 八角理事長によれば、親方衆には「隠れ将棋ファンが多い」という。「将棋を指す時みたいに冷静だった」(同理事長)藤井だったが、その隠れ将棋ファンの親方衆から「姿勢が前のめりになる時は形勢が有利な時なの? 不利な時なの?」など、質問攻めにあい、さすがの天才棋士も迫力に押されっぱなしだったという。

 それでもオーラを放っていたのは間違いないようだ。八角理事長は「一芸に秀でる、という点では、ある意味、相撲に通じるものがある。みんな尊敬しているよ」と、角界でいえば入門前の14歳の藤井を認めていた。