築地市場の業者ら7人が豊洲移転を延期しているのは不当だとして、小池百合子都知事や都職員らに総額約1億8000万円の損害賠償を請求した住民訴訟の第1回公判が15日、東京地裁で行われた。

 提訴した水産仲卸業者の生田與克氏は「豊洲市場の維持費が毎日500万円、老朽化している築地市場の維持費など税金が無駄に使われている」と主張し「30年以上かけて移転の努力をしてきた市場業者をないがしろにし、自身のパフォーマンスに使った小池知事を許さない」と声を上げた。今年1、2月分の豊洲市場の維持費を賠償の対象とした。4月、都に住民監査請求したが却下されたため、提訴に踏み切った。