47都道府県の魅力度を探る地域ブランド調査2017が10日、発表され、茨城県が5年連続8度目の最下位となった。茨城県は今年、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の舞台となり、牛久市出身の稀勢の里は横綱昇進。鹿島アントラーズもJリーグ年間王者、クラブW杯準優勝、元日には天皇杯も制し、大躍進が期待されたが、汚名を返上できなかった。

 昨年は群馬県が45位、栃木県が46位で、北関東の3県がワースト3となったが、今年は群馬県が41位、栃木県が43位に順位を上げた。ブランド総合研究所の田中章雄さんは「群馬が情報発信が認知度アップにつながり、認知度が昨年の36位から22位に上がりました。栃木は愛着度が急上昇し、一昨年43位、昨年34位、今年28位に。これに対し、茨城県は愛着度44位、自慢度45位と変わらなかった」と分析した。

 大井川和彦茨城県知事は「非常に残念であり、茨城県の魅力がまだまだ全国に伝わっていない。真摯(しんし)に受け止め、魅力の掘り起こしや情報発信の強化に取り組み、順位を上げられるように努める」とコメントを出した。1位は9年連続北海道。