衆院選は15日、ラストサンデーを迎えた。今回の構図は、自公VS希望&維新VSリベラル系の三つどもえ戦。しかし沖縄は、自公と、前回4つの小選挙区をすべて勝った「オール沖縄」が、再びの激突だ。

 14年衆院選で、4つの小選挙区で全敗(すべて比例復活)した自民党は、ヘリ事故がもたらす影響を懸念する。有権者の動向を左右する可能性もあり、同党沖縄県連幹部は取材に「選挙戦への影響がないとはいえないかもしれない」と話した。県連側も「県民感情を逆なでするような事故」(関係者)とするが、安倍政権の政策そのものへの反発が広がりかねないからだ。

 もう1つの不安材料もある。定数削減による候補者調整の影響で、今回比例代表と重複する4候補の名簿順位は前回より低く、他の九州ブロックの候補と同じ一律4位。現状で自民は同ブロックで7~8議席程度の獲得が見込まれるというが、比例単独候補が3人おり、残りを比例復活組が争奪する形となる。もし小選挙区で負けた場合、前回のように全員が比例復活できる保証はないといい、最悪の場合、県選出の自民党衆院議員がゼロになる可能性もなくはない。県連幹部は「何が何でも小選挙区で勝ちたい」と、意気込んだ。