希望の党は27日、国会内で両院議員総会を開き、小池百合子代表を補佐する国会の「共同代表」を当面置かず、11月中に共同代表選を行うことを決めた。幹事長兼政調会長には大島敦・前民進党幹事長を充て、国対委員長に笠浩史氏を起用した。

 現在の党規約は、代表が共同代表を指名するとしており、近日中に党規約を改正するため大島幹事長の下に党再生、党規約改定、代表選を含めた選挙管理の3委員会を設置。11月1日召集の特別国会の首相指名では、渡辺周元防衛副大臣(衆院静岡6区、当選8回)に投票すると決めた。当選回数と年齢が最上位だったことが理由。

 小池氏は総会の決定を受け「一致団結して進むようお願いする」と話し、首相指名までに共同代表が決まらないことには「むしろ本格的に選ぶことを優先させるべきで、とても良い考え」と述べた。

 党規約改正では共同代表だけでなく、小池氏が就く「代表選」の規定も変えるべきとの声も出たという。しかし、時間がかかりすぎるとの理由から今回は見送る方針で、小池氏は代表にとどまる見通し。

 共同代表にと推す声もある玉木雄一郎衆院議員は共同代表選への出馬について「1000万票の有権者にどのように責任を果たすか、仲間と相談したい」と語り、明言は避けた。