年末の風物詩、「現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表され、選考委員特別賞に将棋の藤井聡太四段(15)が樹立した、公式戦の連勝記録「29連勝」が選ばれた。

 この日、発表・表彰式を欠席した藤井四段はコメントを発表した。その中で、29連勝中に報道各社で連日報道されるなどし、候補30語にも入った「藤井フィーバー」と呼ばれる社会現象的な人気について「自分としても大変得難い経験をすることが出来ました」と語った。

 「このたびは『ユーキャン新語・流行語大賞』『特別賞』を賜り、大変うれしく思っています。一局一局の積み重ねが『29』という数字に達したことは正に望外の結果であり、自分自身とても驚いたというのが率直な感想です。また連勝の過程で多くの方に注目していただき、自分としても大変得難い経験をすることが出来ました。このことを糧として将棋の魅力をさらに伝えられるようになりたいと思っています」

 藤井四段は、コメントの最後に「来年は平成30年。30連勝を目指す! と言いたいところですが、まずは1歩1歩確実に強くなっていくため、日々精進していく思いです。本日は本当にありがとうございました」と、控えめながら30連勝という目標を掲げた。