2018年の東京中央卸売市場(築地場内市場)でマグロなどの初競りが5日行われた。1キロ当たり最高額、いわゆる「1番マグロ」を16万円で競り落としたのは、寿しチェーン「すしざんまい」を展開する築地喜代村(木村清社長)だった。青森・大間産のクロマグロで190キロ、3040万円になった。

 マグロ1匹の最高額は405キロのクロマグロが1キロ9万円の値がついて、3645万円で都内の仲卸業者「やま幸」が落札した。市場におけるランク差は1キロ当たり単価なので、同じく築地喜代村が1キロ当たり10万円で234・4キロのクロマグロを「2番マグロ」で競り落として1匹2344万円で購入。よって、405キロのクロマグロは、この日の「3番マグロ」ということなる。

 木村社長は「今年で3度目の最後といわれた初競り。1番と2番をとれてよかった。私も築地に根をおろして45年。築地の文化を残すためにも、来年は豊洲で1番マグロをとれるように頑張りますよ」と鼻息荒くまくしたてた。ちなみにこの1番マグロは解体され、全国54店舗で通常のマグロ1貫料金で大トロ398円、中トロ298円、赤身158円で提供された。