公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が25日、大阪市の関西将棋会館で指された第66期王座戦1次予選ブロック決勝で村田智弘六段(36)を133手で破り、2次予選への進出を決めた。公式戦通算は60勝11敗。

 対局後、藤井は「長い序盤戦でしたが、なかなか思ったほうにはいかなかった。最後はなんとか勝つことができた」と振り返った。

 藤井対策を研究してきた村田は「難しい展開になり、やっているうちに苦しくなった」と話した。

 藤井は節目の60勝を挙げたが「まだまだ先があるので、立ち止まらずに行きたい」と通過点を強調した。

 次戦は2月1日、東京・将棋会館で順位戦C級2組9回戦、梶浦宏孝四段(22)と対局する。同クラス8連勝で首位をキープ、昇格へ「マジック1」を点灯させている。勝てば、昇格とともに五段へ昇段する大事な一番だが「普段と変わらない気持ちでベストを尽くしたい」と話した。