振り袖販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市)が突然営業を取りやめた問題で、これまで行方が分からなくなっていた篠崎洋一郎社長(55)が26日、会見に臨む。

 会見前、配布された資料によると、はれのひは26日、横浜地裁で破産手続きが始まったという。管財人の代理人弁護士名義の文書が2部、配布され、1部には破産手続きの説明。もう1部には、「着物返還等のご連絡」とあり、はれのひに客が預けた着物は保管されており、1月末以降に到着するように持ち主に送るとしている。

 返却の対象は、はれのひで購入した着物などと、はれのひに預けた私物の着物など。客の中には、家に代々伝わる着物や、成人式のために親が以前から用意していた着物を、当日の着付けのために預けていたケースがある。分割払いなどで一部支払いが済んでないものについては、所有権がはれのひにあるとしており、所有権を取得したい客は破産管財人に連絡をしてほしいとしている。