森友学園に対する国有地売却問題に関し、財務省が作成した決裁文書が、昨年2月の問題発覚後に書き換えられた疑いがあると、2日の朝日新聞が報じた。

 麻生太郎財務相や、財務省の太田充理財局長は同日の参院予算委員会で、共産党の小池晃氏から、原本の文書を出すよう再三求められたが、大阪地検特捜部の捜査中であることを理由に「捜査に影響を与えるか予見しがたいので、答弁は差し控える」との答弁を再三繰り返した。

 小池氏は「(書き換えた事実が)ないなら、ないと言えばすむ話。捜査に支障があるというなら、別の文書があるということだ」と迫ったが、財務省側は同じ答弁を繰り返した。小池氏は「ないと言えないなら、あると認めているということだ」と指摘した。

 小池氏は麻生氏に「朝日新聞の報道は誤報なのか」とまで踏み込んで質問したが、麻生氏は「判断する立場にない」と、答弁を避けた。