東京都の小池百合子知事は16日、定例会見を行い、政府が9日に閣議決定した受動喫煙防止対策の改正案について「100平米に減ったが、中身的には何も変わってない」と批判的に語った。

 小規模飲食店は一時、150平方メートル以下との案が示されたが最終的には「客席面積100平方メートル以下」の場合で「喫煙」「分煙」などと表示すれば喫煙ができるとした。当初の「調理場も含めた30平方メートル以下」という内容から、かなりトーンダウンした。小池氏はこの点について「印象的に小さくなっているが、客室の部分はほぼ変わっていない」と断じた。

 さらに、森友文書問題で揺れる安倍政権を「受動喫煙にまでたどり着くまでに、ずいぶんと国会が進んでいない。懸念をしている」とチクリと言った。