南米ブラジルの大統領選が7日、投開票され、「ブラジルのトランプ」と呼ばれる極右ジャイル・ボルソナロ下院議員(63)が1位で決選投票に進んだ。元軍人の同氏は女性や同性愛者への差別的発言で知られる。

右派のポピュリストは世界的に台頭し、各国に「○○のトランプ」が誕生している。「フィリピンのトランプ」と呼ばれたのは16年、大統領に就任したドゥテルテ氏(73)。ダバオ市長時代、薬物のまん延に麻薬中毒者や犯罪者を法にかけることなく処刑した。人権じゅうりんを非難したオバマ米大統領を最大級の侮蔑語でののしった。「フランスのトランプ」は国民戦線のルペン党首(50)。反移民、反グローバル化を訴え、17年の大統領選で10人の候補者中2位。決選投票でマクロン氏に敗れた。