史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が10日、大阪市の関西将棋会館で指された第49期新人王戦決勝3番勝負の第1局で、プロ棋士養成機関「奨励会」の出口若武(わかむ)三段(23)を破り、最年少の新人王獲得に王手をかけた。藤井の通算成績は93勝17敗。

対局後、藤井と出口は同会館で行われていた大盤解説会に登場した。藤井が現れると、大きな拍手とともに、大阪のおばちゃんから歓声が上がった。「かわいい~」。まさかの“声援”に藤井は照れ笑い。

対局について藤井は「昼食休憩後から難しい局面になった」と振り返った。出口は「序盤はまずまずかなと思っていたが…。もう少し、しっかり指さないといけいない」と、17日の第2局に気持ちを切り替えた。