2025年国際博覧会(万博)の開催地が24日未明、大阪市に決まった。14年に大阪市長として松井一郎大阪府知事(54)とともに万博誘致を提案した前大阪市長の橋下徹氏(49)は同日、日本テレビ系の情報番組「ウェークアップ! ぷらす」(土曜午前8時)に出演した。

1250億円を予定する会場建設費について「負け癖のあった大阪が勢いづいてきている。そんなもん、たいしたお金じゃない」と“橋下節”をさく裂。「大阪、西日本を勢いづかせる。ぼくの子どもですら、ワクワクすると言っている」と喜んだ。

誘致レースはロシア、アゼルバイジャンとの三つどもえだった。BIE(博覧会国際事務局)加盟国による投票の結果、日本は1回目で1位。決選投票でロシアを破り、大阪府民が歓喜に沸いた。大阪開催は1970年以来で55年ぶり2回目。国内では05年の愛知以来20年ぶりとなる。

7年後の開催に向け、課題は山積だ。会場までのインフラ整備や会場建設の費用負担、準備組織づくり-。橋下氏の盟友、松井氏はパリで会見し「ここからまたスタートだ。大阪、関西の状況を好転させることが、日本への貢献につながる」と、成功への決意を新たにした。

この番組で、日本が掲げる大阪万博の開催テーマが曖昧だとの指摘について、橋下氏は「これからです。大阪万博(1970年)だって走りながら考えていった。お金の問題もいろいろあるかもしれないけど、景気は気から」。最後まで“橋下節”は全開だった。