自民党の小泉進次郎厚労部会長は7日、ニシキゴイを「国魚」にしようと、発起人の1人に名を連ねた「錦鯉文化産業振興議員連盟」設立総会後、取材に応じ、「長島先生(故長島忠美氏)の遺言を形にする第1歩が本格的に始まり、うれしい」と述べた。

ニシキゴイの有力生産地の1つ、新潟・山古志地区が選挙区で、「国魚」化に向けて働きかけていた長島氏は、17年8月に急逝。進次郎氏は農林部会長時代に長島氏の意向を知り、働きかけを続けてきた。

04年の新潟県中越地震の際、旧山古志村村長だった長島氏は、進次郎氏の父、小泉純一郎元首相が断行した05年の郵政選挙に自民党公認で出馬し、初当選した経緯がある。進次郎氏は「(長島氏が村長として地震対応に当たった際)、私のオヤジに『できることは何でもやれ』と言われたそうで、長島さんに『本当にできることは何でもやった』と聞いたことがある。今回長島先生の夢を実現することで、恩返ししたい」と話した。

先週、ニシキゴイの品評会に出向いた際、優勝したコイの値段は2億円だったという。「今年の(豊洲市場の)初競りの(1番)マグロは3億円ですよね。おそらく、魚でマグロの値段にたちうちできるのは、コイしかいないのでは。コイがマグロ(の値段)を超える時も来るかもしれない」と、期待をにじませた。

また、日本を訪れる各国の観光客が、地方にも足を運び出している現状に触れ、「(コイの産地には)養鯉(ようり)池といって、コイを飼うための田んぼがある。いつか私も見に行きたいが、そういうスポットも海外の方に知ってほしい」と述べ、コイにまつわる新たな海外展開のアイデアも披露した。