将棋の第69期王将戦1次予選、藤井聡太七段(16)対池永天志四段(25)戦が12日、関西将棋会館で行われた。

藤井は5日の第77期名人戦順位戦C級1組で近藤誠也五段(22)に敗れ、順位戦で初黒星を喫し、前期からの連勝は18で止まった。中原誠16世名人(71=引退)が1967年に作った順位戦デビュー後の連勝記録に並んでいたが、更新はならなかった。仕切り直しの一戦となる。

昨年2月14日のバレンタインデーは偶然にも対局日と重なり、「持ち帰れないほど」の大量のチョコレートが同会館に届いた。日本将棋連盟は関西将棋会館の公式ツイッターで、藤井ファンに異例のチョコの手渡し自粛を要請したほどだった。今年はバレンタインデー2日前の対局だが、同会館には「ちょこちょこ」と藤井へのチョコレートが届いているという。

振り駒の結果、藤井が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。藤井は飛車先の歩を突いた。池永は飛車先の歩を突いて返した。両者は初対戦となる。 持ち時間は各3時間。夕方には決着する見込み。