安倍晋三首相は14日の参院予算委員会で、二階俊博幹事長が期待を示した自民党総裁の「連続4選論」について野党に問われ、「4選というのは党則で禁じられております。ルールに従うのは当然だと思います」と述べた。「私にとっては(21年9月までの今の任期が)最後の任期。全力で結果を出すことに集中していきたい」と強調した。

かつて自民党に所属したベテラン、日本維新の会の片山虎之助共同代表から「3選して半年で早々と4選論が出ることに、私は驚いている」と問われたのに対し、答えた。一方で、片山氏は「必要性とみんなの同意があれば(党規約も)変わる」と述べた。

自民党内では、当初「連続2期6年」だった党規約の連続総裁任期を、「3期9年」に改正した二階氏が、「党内外や海外からの支援もある。この状況では十分あり得る」「余人をもって代え難いときは、何ら問題はない」と、首相の4選論支持を明言し、波紋を広げている。首相と距離を置く議員の間からは、長期政権がさらに続くことへの警戒感も強まっている。