東京都議会の予算特別委員会で14日、豊洲市場移転問題に絡み、小池百合子知事のブレーンを務めた小島敏郎氏(現・都民ファーストの会東京都議団政務調査会事務総長)の参考人招致を求める自民、共産両党などと、知事与党・都民ファースト側が対立、議事進行に反発した自民、共産両党が退席したまま委員会が開かれる異常事態に陥った。

自民などは小島氏の招致を求める緊急動議や、石川良一委員長(都民ファ)の不信任案の緊急動議を提出したが、いずれも否決された。質疑の開始も1時間ほど遅れた。共産は退席した後で、質問は行った。

自民、共産などの4会派は、全会派が出席しないままにこの日午前、予算特別委の理事会が強行されたとして、石川委員長の運営に抗議する声明を発表した。この時の理事会は撤回すべきとして、あらためて理事会を開くよう求めている。15日以降の委員会審議にも影響が出そうだ。

今開かれている都議会をめぐっては、先月20日の開会日から、旧築地市場の跡地再開発をめぐる議事運営をめぐり、知事与党の都民ファと公明が対立。開会時間が大幅に遅れ、小池氏の施政方針表明が翌日の未明にずれこむ事態を招いた。他会派からは、都民ファの「議会回し」の未熟さへの、批判も出ている。