実業家の堀江貴文氏(46)がファウンダー(創立者)のロケット開発ベンチャー、インターステラテクノロジズが19日、衛星打ち上げロケット「ZERO」の1号機を2023年に打ち上げると発表した。

「ZERO」は同社が開発を進める観測ロケット「MONO」(全長9・9メートル、直径0・5メートル、重量1・1トン)に比べ全長が2・2倍(22メートル)、直径が3・6倍(1・8メートル)、重量が32倍(36トン)の2段式液体燃料ロケット。100キロまでの超小型衛星を宇宙に運び、軌道に投入する。超小型衛星は18年、世界で約250機が打ち上げられたが、今後5年間で2000~2800機の打ち上げが見込まれている。しかし、搭載できるロケットは少なく、堀江氏は「インターネットの可能性を信じていた時代に似ている。大きなマーケットが広がっている」と話す。

現在、世界で約100のベンチャーがしのぎを削っているが、開発に成功したのは1社だけ。同社は世界2社目を目指す。開発の難易度が高く、単独では困難なことから同社はJAXAなど8団体・企業とパートナー契約を結んだ。サッカー元日本代表監督の岡田武史氏(62)も発起人となり、「先が見えない時代だからこそ夢が大事。感動、夢、勇気にお金が回っていく社会でないと必ず行き詰まる」とエールを送った。