会社法違反(特別背任)などで起訴された、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が3日、ツイッターを開設し、英語と日本語で11日に会見を開くと発表した。

「何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします」(原文のまま)

ゴーン被告のツイッターアカウントには、本人のものだと認証するバッジがついている。弁護団の弘中惇一郎弁護士(73)の事務所関係者も、日刊スポーツの取材に「ツイッターアカウントは、本人のものです」と認めた。

ただ、ゴーン被告は、弘中弁護士が3月5日に3度目の保釈を東京地裁に請求し認められたものの、インターネット接続が出来るパソコンの使用が禁止されている。同弁護士が保釈を請求した際

<1>国内に住み、住居の出入り口に監視カメラを設置

<2>パスポートは弁護人が管理し、海外渡航禁止

<3>日産幹部らとの接触禁止

<4>日産の取締役会に出席するときは裁判所の許可を得る

<5>パソコンや携帯電話の使用制限

などの条件を、地裁に提案したからだ。

ゴーン被告は、3月12日に都内の弘中弁護士の事務所を初めて訪れた際、パソコンを使用した。同弁護士は同被告のパソコンの使用について「詳しくは知らないけれど、インターネットにはつながっていないから、それ以外の用途で使っていると思う」と説明していた。

弘中弁護士の事務所関係者は、ツイッターアカウントの投稿は誰が行っているかなどの詳細については「こちらでは詳しいことは分からない。お答えできない」と答えた。

また11日の会見の日時、場所などの詳細は決まっているか? との質問には「まだです」とだけ答えた。

ゴーン被告のアカウントには「本人?」「記者会見もいいが、メディアに部分部分を切り取られるなら、ツイッターで質問を受け付けて、それに答えた方が良いのでは?」など、反響の声が相次いだ。また同被告の息子アンソニー氏も、リツイートするなど反応を示している。フォロワーは午後3時20分時点で6268人まで伸びている。