囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が28日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた非公式戦・若竹杯の準々決勝、村松大樹六段(30)戦に臨んだ。

同棋戦は非公式のため公式記録には残らないが、午前の1回戦では種村小百合二段(37)を破り、プロ初勝利を挙げた。プロ入り後、初の男性棋士との対局となり、しかも村松は父の仲邑信也九段(46)の門下となる。兄弟子との同門対決に勝てば、プロ初の連勝となる。

午後2時30分、先番の仲邑は落ち着いた表情を見せ、初手を打った。村松は囲碁を始めたのは小学5年生と遅く、20歳でプロ入りした苦労人。兄弟子の貫禄を見せたいところだ。

若竹杯は40歳以下の日本棋院関西総本部に所属する棋士によるトーナメント戦。持ち時間は各1時間30分の切れ負け制。持ち時間を使い切った対局者が負けとなる。

今回は男女16人が参加した。準決勝、決勝は後日、行われる。