東京都の小池百合子知事は10日の会見で、上野動物園で成長を続けるジャイアントパンダ「シャンシャン」の中国への返還に関して、レンタル期間の延長を視野に入れて交渉していることを示唆した。

都は、パンダの所有権を持つ中国との間で、子どもを「生後24カ月」で返還する取り決めを交わしている。17年6月12日誕生のシャンシャンは来月2歳で、日本滞在の「期限」を迎える。小池氏は「都民の皆さんは、できるだけ長くいてほしいとのお気持ちをお持ちだと思う。しっかり受け止める」と、都民の期待に応えたいとの思いをにじませた。交渉内容については「詳細は控える」とだけ述べた。シャンシャンは現在、体重58・2キロに成長し、栄養補給の人工ミルクからもまもなく卒業する予定だ。