河野太郎外相は19日夜、ニコニコ生放送の「河野太郎のLIVE通信」に、生出演した。

今年5月、河野氏がツイッターに連続してつぶやき、謎すぎるワードとして話題を呼んでいた「ベーコン」の秘密について語るという、ふれこみだった。しかし、河野氏は番組の冒頭、「最後に語る」と述べたものの、実際にはマイクの音が切れたのか、読唇術が必要なエアーボイスなのか、何かの言葉を口にしただけで、音声は流れなかった。

明かされると思った謎に、たどりつけないまさかの展開に、ネットユーザーからは「ベーコンって何?」と、悲鳴のような書き込みが殺到。「深まるベーコンの謎」「ベーコンは秘密のまま」など、さらなる真相解明を求める書き込みも相次いだ。

ベーコンの謎が浮上したのは、5月19日。自身のツイッターに「朝の3時半に帰宅したら、愚息が全力でベーコンと叫んでいた。どうしたんだい」と書き込んだのをきっかけに、ベーコンに関する投稿を続けた。

河野氏はこの日、「タジキスタンの出張から朝3時半に戻ってくると、これが張ってあった」と述べ、「ベーコン」と書かれた紙を持参したものの、ベーコンに関する明快な真実は明かされないまま。一方で、「お勧めのベーコンの食べ方は、カリカリがいい」「鯨ベーコンもいいですよね」と、ベーコンへのこだわりは吐露した。

河野氏のツイートの中には、ベーコンという単語と記号を組み合わせた、暗号のようなツイートも。河野氏が外相という立場もあってか、英BBCが「暗号ではないかという臆測が出ている」とニュース(電子版)で取り上げたほか、フランスのAFP通信も報じるなど騒ぎになっている。

はっきりと生声で語られることはなく、次回以降に持ち越されたベーコンの秘密。一方で、河野氏は、外相の日常から世界の外相との交流、購入の是非をめぐり賛否両論がある外相専用機へのこだわり、お酒がのめないことや眉毛を気に入っているなどプライベートな話題まで、抜群のトーク力を駆使して、1時間にわたって語り明かした。現役の外務大臣としては異例の、「ユーチューバー」デビューとなった。【中山知子】