実業家の堀江貴文氏(46)が出資、設立した北海道大樹町の宇宙開発ベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が26日、都内でロケット「MOMO(モモ)」4号機に関する会見を開いた。

会見では、折り紙の飛行機を宇宙空間から飛ばす、世界初の試みについて、詳細な説明がなされた。プロジェクトを手がける部品会社「キャステム」の社長で日本折り紙ヒコーキ協会の戸田拓夫会長は「10年前から構想があった。2月に堀江さんとお会いする機会があって、バカにされるかと思ったら乗ってくださった」と企画成立の経緯を語った。

紙飛行機の室内滞空時間のギネス世界記録を持つ戸田会長は「紙飛行機を発射できる穴が2センチしかない」というのが、インターステラテクノロジズからの条件だったと明らかにした。その上で今回、考案したという扇子形の紙飛行機を公開した。2センチの穴から紙飛行機を射出するための放出機構も同時開発したという。3機、一気に発射するといい「発見した方に持ってきていただけるとうれしい。(紙飛行機の)格好自体、納得していないが、日本の扇子をイメージした。1機くらいは降りてくるんじゃないか」と見通しを語った。

今回、成功した場合の今後について「継続できれば、小さいカメラを搭載して、ゆっくり降りてくる紙飛行機から見た、地球を撮りたい」と熱っぽく語った。名前は「宇宙扇(うちゅうせん)」にするという。【村上幸将】