2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのカヌー・スラローム競技会場として新設された「カヌー・スラロームセンター」(東京・江戸川区)の完成披露式典が6日、行われた。

国内初の人工コースで全長200メートル、幅約10メートル、高低差4・5メートル。電気ポンプで毎秒12トンの水をくみ上げ、変則的な渦やうねりのある激流を発生する。

16年リオ五輪で日本勢初のカヌー競技銅メダルを獲得した羽根田卓也(31=ミキハウス)が、デモンストレーションを披露して「18歳から人工コースがあるスロバキアを拠点にしているが間違いなく世界一のコース」と絶賛した。そして「リオのコースに一番似ている」と2大会連続のメダルに意欲をみせた。葛西臨海公園に隣接し、最寄り駅から徒歩圏内で水族館やレストランなどの施設も充実。小池百合子・東京都知事は「都心に近く、大会後も持続可能なレガシーになる」と、約73億円の整備費に見合うことを強調した。