東京選挙区(改選6)に出馬した立憲民主党の新人で、元朝日新聞記者の山岸一生氏(37)は日本維新の会の元都議、音喜多駿氏(35)と最後の一議席を深夜まで争ったが、敗れた。

山岸氏は「官邸の密室で決まる政治でなく、現場の声を聞く、開かれた政治をつくりたい」とし、5月22日付で同社を退職。演説では政治記者として培った取材力、質問力をアピールし戦った。

敗戦を受け、山岸氏は「このたび多くの方のお力を仮ながら残念な結果になってしまい、全ては私の力不足です」と頭を下げて謝罪。続けて「2カ月前まで新聞記者だった私がこのような機会を頂き、50万人近い皆さまから1票を頂くことができた」と支援者への感謝も述べた。

山岸氏は「今回頂いた多くの声、ご縁を次につなげていく。私たちが作る新しい政治に向け、ただただチャレンジを始めていく」とし、「日本の政治、社会がよくなるように尽くして参ります」と、政治家としての活動に意欲を示した。

同党候補の塩村文夏氏(41)は初当選を果たしたが、東京選挙区で立憲の2議席獲得はならなかった。【遠藤尚子】