小泉進次郎環境相は12日、環境省の大臣室で、前任の原田義昭氏との新旧大臣による引き継ぎに臨んだ。「環境政策は本当に大事。新大臣の若い力、パワーで引っ張っていただきたい」と激励された進次郎氏は「頑張りますので、どうかご指導をお願いします」と、あいさつ。引き継ぎの書類におたがいにサインした。

原田氏は「私は、環境相としてずいぶん外国にも行かせていただいた」と、環境相には国際会議出席への機会が多いことに言及。進次郎氏も「国際的な課題が環境省には山積している。気候変動は地球規模の課題だ」と応じた。その上で、今月末に米ニューヨークで開かれる国連総会の関連イベントを念頭に「大臣が海外に多く行かれたように、私もさっそく、そういった予定も入ってくる。国内のさまざまな現場にもうかがいながら、海外にも発信していきたい」と話し、海外での国際会議デビューが近いことを示唆した。

原田氏はかつて中選挙区時代、進次郎氏の父、純一郎氏と同じ旧神奈川2区で、純一郎氏と戦っていた「因縁」の相手。落選を経て、現在の福岡5区に選挙区を移し、当選を重ねてきた。大臣室で原田を迎えた際、「まさか、こんな横須賀つながりになるとは思いませんでした」と話す進次郎氏に、原田氏は「お父さんの胸を借りてやっていた。進次郎さんが中学生くらいまでは(旧神奈川2区に)いたが、その後九州に行きました」と経緯に触れた。