橋本聖子東京五輪・パラリンピック担当相(55)が17日、男女共同参画センター横浜フォーラムの視察に訪れ、IOCが東京五輪のマラソン・競歩の開催都市を東京から札幌に変更する検討に入ったとする発表について「私に対してIOCからの説明は全くなかった」と語った。

札幌開催案について、IOC調整委員会のジョン・コーツ委員長が「先週には北海道出身の(橋本聖子)五輪相が前向きであることも知った」と発言したことに関し、橋本氏が初めて札幌案を聞いたのは(小池氏より1日早い)「15日」と強調。組織委員会の森喜朗会長から「IOCとしては、ドーハで行われた世界陸上のマラソンや競歩を受けて、東京開催であった会場を札幌に変更していく検討に入るようだ」と報告を受けたと説明した。コーツ氏から自身の名前が挙がったことについては、選手時代から親交があり、自分の名前が出たのではないかと推測した。

橋本氏自身も7度経験した五輪の競技会場が、1年を切ったタイミングで変更になる異例の事態だが「与えられた環境の中でやっていくというのが、アスリートに逆に求められる力量でもあると思う」と語った。【佐藤勝亮】