2020年東京オリンピック(五輪)のマラソンと競歩が札幌開催に変更されることが確実な情勢となっている中、費用分担問題が早速、くすぶり始めた。東京都の小池百合子知事は18日、定例会見で「経費は国が持つと(武藤)事務総長が言った」と発言。一方、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「国に頼んでみましょうかとは言ったが、まだ頼んでもいない」と否定。2年前に大もめした経費の役割分担が、再燃し始めた。

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小池氏は武藤氏と15日に会った際、「先週半ばには森会長は五輪相、特定の都議、北海道にはお話をしていると言われた」と述べ、自身が伝えられたのは最後だったと推察した。

その発言を受け組織委の森会長は、先週に橋本五輪相とラグビーW杯の会場などで会った際に「こういう話が来ている。決まってはいないが心構えをしてほしい」と話したといい「所管の大臣。会ったら話すのは当たり前」と述べた。

秋元札幌市長はラグビーW杯のお礼に来た際に会ったとし、自民党都連幹事長の高島直樹都議には15日に武藤氏が小池氏を訪ねるという事実を報告したという。